移動平均線とは

移動平均線の使い方や見方について

移動平均線は、ありとあらゆるテクニカル指標のなかでも最もポピュラーなインディケータの一つと言えるでしょう。実際に、移動平均線を使用されているトレーダーも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、移動平均線とはなんだという方や、どのように使用するのかということを解説していきたいと思います。

移動平均線とは

移動平均線とは

名前から分かる通り”平均を表す線”の一種であります。例えば、20日間の移動平均線と言えば、直近の20日間の終値を合計して、20で割ることで算出される平均値になります。ですので、平均の計算対象となる一連の平均値(直近20日間の終値)は取引日が終わるごとに1日ずつ前に進んでいきます。

移動平均線の計算方法は、上記でお伝えした通りに、直近20日間(数値を20日間とした場合)の終値の合計を使用します。この合計から算出された合計値に新たな終値を追加するごとに21日前の終値を外していくわけです。そして、新たに追加された1日を追加した新しい合計に対して20日間で割ることで算出され更新されていくものが移動平均線となります。

今回は20日間を例えとしましたが、何日間の平均をとるか、長期で平均するのか、短期で平均するのか、はたまた、通貨ペアや時間足ごとに異なる平均をとるのかはご自身の判断となりますし、難しいポイントでもあります。

移動平均線の種類については、下記の記事で詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。

移動平均線の出現方法

移動平均線の出現方法

今回は、MetaQuotes社から出ているプラットフォーム(Meta Trade4)を使用して、移動平均線をチャート画面に出現させる方法についてお伝えします。
まず、プラットフォームを開き画面上部にある「挿入」を選択→1番上の「インディケータ」を選択→「トレンド」を選択→「Moving Average」を選択することで設定画面を開くことが出来ます。そして、期間を入力する場所に自分好みの数値を入力し「OK」ボタンを押すことでチャート画面に出すことが出来ます。


オレンジの丸で囲ってある場所に数値を入力し「OK」を押すことでチャート画面上に出現させることが可能です。

移動平均線は追随型のインディケータ

移動平均線は追随型のインディケータ

移動平均線は、相場の動きを予測するものではなく、あくまでも、相場が変動した後にトレンドの終了や、反転を確認するものであります。

終値を合計して平均値を算出するので、実際の相場の値動きよりも滑らかな線を作ります。それゆえに、市場の動きには後れを取るように曲線を描いていきます。

例えば、20日間移動平均線と、60日間移動平均線では、20日間の短い移動平均線は、60日間の移動平均線よりも値動きに沿った動きとなり、60日間の移動平均線は相場の値動きとは離れた動きをします。ですから、タイムラグは必然的に発生し、完全に取り除くことは不可能となっております。

上記例図は、オレンジ色の線が20日移動平均線。赤色の線が60日移動平均線を表しています。オレンジ色の線はチャートにより近く沿う形で推移しており、赤の線はチャートから離れて推移していることがわかります。

移動平均線の3つの利用方法

移動平均線の3つの利用方法

移動平均線の利用方法として、

  • 短期の移動平均線を利用
  • 長期の移動平均線を利用
  • 2本の移動平均線を利用

の3つが挙げられます。

短期の移動平均線を使用した方法

短期の移動平均線は、上記でお伝えした通り移動平均線は短期になればなるほど、相場の値動きに沿った動きになります。ですから、価格変化を敏感にとらえることが出来ると言えます。また、短期の移動平均線はレンジ相場の場合に有効であるとも言えます。なぜなら、レンジ相場の場合では、トレンドの方向性がどちらに動くかわからない状態であり、短く敏感な移動平均線を使用することで価格変化をとらえる機会を多くつかめるからです。

しかし、短期の移動平均線はちょっとした相場の動きで保有ポジションを決済したり、逆のポジションを保有してしまったりということになりかねません。


上記図のオレンジ色の線は20日移動平均線を出現させたものです。売買タイミングが頻繁に発生することがわかります。

長期の移動平均線を使用した方法

長期の移動平均線は、トレンドが形成されている場面であれば、日々の相場の値動きに対しても左右されにくいものとなります。ちょっとした指標発表等で相場が値動きをつけたとしても、長期の移動平均線は影響を受けにくいのでトレンドの方向性を外しにくくなっています。

しかし、長期の移動平均線はトレンド転換時には役立たずとなってしまいます。長期のトレンドラインは相場の値動きに敏感ではないのでトレンド転換した際には反対のポジションをとってしまいかねません。


上記図のオレンジ色の線は120日移動平均線を出現させたものです。短期移動平均線に比べ売買タイミングの出現頻度は少ないことがわかります。

2本の移動平均線を使用した方法

2本の移動平均線を使用する方法として、短期移動平均線と長期移動平均線を1つのチャート上に出現させ組み合わせて使用する方法があります。

短期移動平均線が長期移動平均線を上抜け(ゴールデンクロス)した際には買い。短期移動平均線が長期移動平均線を下抜け(デッドクロス)した際には、売りポジションを保有するという使用法があります。

この方法を使用すると、1本の移動平均線を使用する場合に比べて、ポジションを保有するタイミングは遅れますが、ダマシを食らうことは少なくなります。


上記図は、オレンジ色の線が20日移動平均線で、赤い線が60日移動平均線です。短期移動平均線と長期移動平均線の交差したポイント(ゴールデンクロス・デッドクロス)がエントリーポイントとなります。

さらに、2本の移動平均線を利用する方法としては、SMA(単純移動平均)とEMA(指数平滑移動平均)を組み合わせて使用する方法もあります。
簡単にお伝えすると、SMAとEMAともに同期間の移動平均線をチャート画面に出現させ、SMAがEMAを上抜けした場合には、買いエントリー。SMAがEMAをした抜けした場合には売りエントリーをするという方法もあります。

上記図は、オレンジ色の線がSMA(単純移動平均線)、赤い線がEMA(指数平滑移動平均線)です。SMAとEMAが交差したポイントがエントリーポイントとなります。

※移動平均線の3つの利用方法をお伝えしましたが、あくまでも例として挙げております。数値は参考値として考えて下さい。他にも移動平均線の使用方法はいくつもございます。

移動平均線の数値

移動平均線の数値は任意の数値を入力できます。自分好みの数値を身につけ使用することをオススメいたします。自分がどの時間足でトレードするのかによっても移動平均線の数値は異なってきます。

例えば、スキャルピングトレーダーの方が120日移動平均線を使用するのでは、トレード機会は少なくなります。また、スウィングトレーダーの方が10日移動平均線を使用していては、トレンド方向にポジションを保有したとしてもポジション決済が早くなる可能性があります。ですから、自分の普段からよく使用する時間足によって移動平均線の数値を使い分けるといいでしょう。

また、通貨ペアごとにも移動平均線の数値が“はまる”数値と“はまらない”数値がありますので全て同じ数値の移動平均線を使用することにも注意が必要です。
※移動平均線のみでトレードをする場合になります。

まとめ

まとめ

今回は、移動平均線についての使用方法や移動平均線の見方について解説してきました。移動平均線を使用することで大変多くの手法を組むことが出来るということを理解して頂けたと思います。ですので、移動平均線の数値をどの数値に設定するといいのだろうと迷ってしまうことが考えられます。そんな迷った時には、シンプルに(5日、10日、20日、40日)といった多くのトレーダーが使用している数値に設定して使用するようにしましょう。自分独自の数値にこだわる必要はなく、多くのトレーダーが使用している数値を使用することで同じチャート画面を見ることが出来るのです。

また、今回は移動平均線を単体で使用した場合の解説をさせていただきましたが、別のテクニカル手法と組み合わせることでより強固な手法となりますので既に使用している手法と組み合わせて使用するといいでしょう。

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