
FXで使用するチャートパターン「ヘッド&ショルダートップとヘッド&ショルダーボトム」を活用したトレード方法
ヘッド&ショルダートップとヘッド&ショルダーボトムは個人的に成功率の高い得意とするチャートパターンの1つです。
どの時間足でも出現するパターンですが、私は15分~1時間足で出現するヘッド&ショルダートップ(ヘッド&ショルダーボトム)を好んでトレードして利益を上げています。ヘッド&ショルダーのパターンでトレードが成功すると獲得pipsも大きく獲得することが出来るということも好きなパターンである要因の一つです。
そんな、世界でも多くの方が見ているヘッド&ショルダートップとヘッド&ショルダーボトムを活用したトレード方法について解説していきます。
目次
水平ラインやトレンドラインを引いて判断しよう
ヘッド&ショルダートップと、ヘッド&ショルダーボトムは数多くあるチャートパターンの中で、それぞれの時間足の中で時間をかけて出現するパターンの一つ(どの時間足にも出現します)です。多くのトレーダーが意識するチャートパターンとなっていますので理解することで戦略の一つとなり、自分の勝ちパターンの一つになるでしょう。
上記図がヘッド&ショルダートップとヘッド&ショルダーボトムの例図になります。
見た目でお伝えすると山のような形がこの”ヘッド&ショルダー”の形になります。実際のチャートで例図のような山の形が見えたらヘッド&ショルダートップもしくは、ヘッド&ショルダーボトムを疑いましょう。
ヘッド&ショルダーは、黒い水平ラインを下に割ってきた(上に超えた)場合にヘッド&ショルダーになります。
ヘッド&ショルダートップ
今回は、ヘッド&ショルダートップの例図を使用し、エントリーポイント、利確、損切りポイントについて解説していきます。
- エントリーポイント AもしくはA’
- 利確ポイント 高値からネックラインと同等の長さ分
- 損切りポイント ネックラインを割った直近高値
それでは、詳しく解説していきます。
エントリーポイント
例図のオレンジ色の2つのポイントからエントリー。
A ネックラインを抜けた瞬間からエントリー
A‘ ネックラインに戻し(リテスト)が入った時にエントリー
Aもしくは、A‘どちらか一方でのエントリーであっても、AとA’の両方エントリーであってもどちらでも結構です。しかし、A’からのエントリーの方が確実性は高くなるエントリーポイントです。なぜなら、黒いラインがレジサポラインになっているか確認してエントリーが出来るからです。黒ラインは何度も当たっているポイントになりAのポイントで割ってきたことを確認し、レジスタンスラインからネックラインはレジサポラインとなり、強力な抵抗ラインとなります。つまり、A’のポイントで上抜けせずに反落する可能性が非常に高いのです。
※レジサポラインとは、多くのトレーダーが意識するラインであり、何度のその価格で指示されたり、反発したりするラインのことです。
また、上記例図を見て下さい。上記例図も先ほど解説したヘッド&ショルダートップになります。
先ほど解説したヘッド&ショルダートップとの大きな違いは、水平ラインではなくトレンドラインであるということです。トレンドラインが引けるヘッド&ショルダートップの場合、A’のポイントでエントリーすることでAより優位性の高いエントリーポイントになります。
仮に、Aでエントリーした場合、A’がナンピンポイントとなります。ヘッド&ショルダーのパターンが形成されることで大きな利益を取ることが出来ます。
※ナンピンとは、既に保有していたポジションとは逆方向に為替レートが変動した際に再度既に保有していたポジション方向にエントリーすることです。
もちろんAのポイントでエントリーはせずに、A‘のポイントまで待ってエントリーすることで損切りが近く、利益を大きくとれるので損小利大のポイントで、ナンピントレードよりリスクをかけずにトレードをすることが出来ます。
利確ポイント
ヘッド&ショルダーはネックラインを抜けた場合、「同等の幅で動く」と言われています。ですから、利確ポイントは同等の幅であるポイントとなります。
もしくは、下図のN理論を用いてN計算値で利確するということでも結構です。ただし、N理論を用いて利確する場合、利確:損切りが、1:1となるのでAでエントリーしたポジションをN理論で利確、A‘でエントリーしたポジションを同等幅で利確とすれば、ヘッド&ショルダーのパターンで余すことなくとれるでしょう。どちらのエントリーから利確までを理解しておくことで、Aでのエントリーが遅れたからと言って慌ててエントリーせずに、冷静に戻って来たA’のポイントでエントリーをすることが出来るでしょう。
※利確位置の算出方法は、”フィボナッチ”を使用すると同等の幅もN計算値も簡単に算出することが可能です。フィボナッチを使い慣れされていない方であれば値幅を足し引きして計算することで算出することも可能です。
損切りポイント
上記例図を見て下さい。ヘッド&ショルダートップの場合で解説していきます。
損切ポイントは、ネックラインを抜けた直近高値とします。もしくは、ヘッド&ショルダートップの最高値でも結構です。最高値を損切りとした場合損切りまでが大きくなってしますので時と場合によって使い分けるといいでしょう。または、ロット数を調節して資金管理をしっかりすれば損切りになったとしても冷静に次のトレードを行うことが出来るでしょう。
ヘッド&ショルダーボトム
ヘッド&ショルダーボトムもヘッド&ショルダートップと同様の考え方でで結構です。上下の形が逆さまになっているだけですので難しく考える必要はありません。
ヘッド&ショルダートップも同様ですが、トレンドラインのような水平ラインではない場合に同等の幅を測る起点となるポイントは、トレンドラインを抜ける一つ前のネックラインとなります。
ヘッド&ショルダートップもヘッド&ショルダーボトムもトレンドラインからのエントリーは慣れていないと見つけづらく、見落としてしまうことがあります。ですから、過去チャートやバックテスト等で形成したヘッド&ショルダーの形を探す練習をすることでリアルチャートでも見つけることが出来るでしょう。また、時間足によって見つけやすい時間足がありますので自分に合った時間足を見つけて探してみることをオススメします。
※利確をしてその後ドテン売買を行うのはやめましょう。次のパターン(形)が出現するまでそれまでしっかり待つというようにすることで優位性のあるエントリーポイントとなります。
応用編
ヘッド&ショルダーは単体でも十分心強いパターンと言えます。しかし、他のシグナルと組み合わせて使用することで更に心強いパターンとなります。
そこで、今回は平行チャネルラインとの組み合わせパターンを解説していきます。
上記の例図を見て下さい。高値同士を結ぶことで下降トレンドラインを引くことが出来ますこの下降トレンドラインを安値にも同様の角度で結ぶことで並行チャネルラインとなります。
並行チャネルラインのAのポイントで反発してから、ヘッド&ショルダーボトムの形が形成されています。その後、為替レートは、並行チャネルラインの高値を抜けネックラインと、並行チャネルラインの重なるポイントであるBのポイントが下支えとなり、上昇していくというパターン例です。
このように根拠がいくつか重なるポイントを見つけることが出来たのであれば、積極的にエントリーをしていきましょう。自分以外でも同じ形を見ている方が多いことで素直に予測立てした方向に進んでいきます。そこで、より優位的なエントリーポイントを探し出すことで大きな利益を生み出すことが出来るでしょう。
根拠が重なるエントリーポイントを見つけよう
上記例図で、ヘッド&ショルダーボトムのパターンと並行チャネルライン抜けからリテスト及び、ネックライン(水平ライン)に落ちてきたポイントBから買いポジションを保有する。今回の例で言うと、3つの根拠が重なっているポイントですよね。
このように、複数の根拠が重なるポイントは多くの方が見ているポイントになりますので勝率は高くなる(トレンドラインぬけを見てエントリーする方や、水平ライン抜けからエントリーする方が見ているポイントと重なるから)でしょう。
実際の相場では、ヘッド&ショルダーは上記例図のように根拠が重なることも多いパターンだと個人的には思っています。ですから、例図のように下降トレンドから上昇する傾向があるポイントまで待ってエントリーすることでしっかりと利益を伸ばせるトレーダーに近づくでしょう。
まとめ
今回お伝えしたヘッド&ショルダートップとヘッド&ショルダーボトムはチャートパターンの中でも心強いパターンの一つです。それだけ世界の多くの方に意識されているパターンだと理解いただけると思います。
今回お伝えしたヘッド&ショルダートップ(ボトム)のパターンを覚えておくことでトレードで利益を上げる手法を一つ身につけることが出来ますのでぜひ、この記事を繰り返し読み、理解していただけると幸いです。また、理解した後バックテストや、デモトレードで繰り返し練習をしてください。頭ではわかっていても実際の相場では難しいポイントであったり、迷うポイントであったりが出てきますので、デモトレードでお金をかけずに練習をしてみて下さい。
FXは、いきなりリアルトレードで成功する程簡単なものではありません。ですが、身につけてしまえば、心強いパターンの一つになりますのでぜひ勉強してみて下さい。