
FXで使える複利運用とは
皆さん、1度は複利という言葉を耳にしたことはあるのではないでしょうか。
今回は、FXを複利で増やしていく考え方についてお伝えさせていただきます。複利で資金を増やす考え方を覚えておくことで1日の取引で一喜一憂せずにトレードを長い目で考えれるようになるのではないでしょうか。
単利計算と複利計算
FXでの複利の考え方についてお話させていただく前に複利と単利の違いについてお伝えさせていただきます。
単利計算
単利計算とは、元本金額に対して一定の金額が付与されるということです。例えば、資金10万円に対して月利10%であった場合月々1万円が付与されるということです。
元手資金 100,000円 | 増加金額 | |
1か月目 | 110,000 | 10,000 |
2か月目 | 120,000 | 10,000 |
3か月目 | 130,000 | 10,000 |
4か月目 | 140,000 | 10,000 |
5か月目 | 150,000 | 10,000 |
6か月目 | 160,000 | 10,000 |
7か月目 | 170,000 | 10,000 |
8か月目 | 180,000 | 10,000 |
9か月目 | 190,000 | 10,000 |
10か月目 | 200,000 | 10,000 |
11か月目 | 210,000 | 10,000 |
12か月目 | 220,000 | 10,000 |
上記図のように1年間で資金は増加していきます。
複利計算
複利計算とは、元本金額と月々付与された金額に対しての金額が付与されることです。
例えば、資金10万円に対して月利10%であった場合1か月目は1万円、2か月目には1.1万円というように月々付与される金額は増加変動していきます。
元手資金 100,000円 | 増加金額 | |
1か月目 | 110,000 | 10,000 |
2か月目 | 121,000 | 11,000 |
3か月目 | 133,100 | 12,100 |
4か月目 | 146,410 | 13,310 |
5か月目 | 161,051 | 14,641 |
6か月目 | 177,156 | 16,105 |
7か月目 | 194,872 | 17,716 |
8か月目 | 214,359 | 19,487 |
9か月目 | 235,795 | 21,436 |
10か月目 | 259,374 | 23,579 |
11か月目 | 285,312 | 25,937 |
12か月目 | 313,843 | 28,531 |
上記図のように1年間ではこのように資金は増加していきます。単利と比較してみると、1年間で9万3,843円の差額が発生することがわかると思います。
付与される金利は毎月同じ金利ですが、単利と複利とでは年間で10万円近くの差額が発生するのです。複利で運用することでより資金の増加幅が大きいということがわかると思います。
FXで複利計算の考え方
複利の運用が如何に有効か理解していただけたと思います。
FXでも複利計算で計算することが出来ます。それは、1日の獲得金額を設定して月々で考えるということです。
例えば、上記複利計算図の12か月目の増加金額である2万8,531円を1か月で獲得すれば12か月目の獲得金額になります。そこで、(2万8,531円÷月の取引日数20日)=1日約1,427円。1日約1,427円の獲得金額であれば、低いハードルになるのではないでしょうか。このように、複利で増加させるという考え方でいることで1年後には大きな資金になることでしょう。
月々3% | 月々5% | ||
100,000 | 100,000 | ||
1か月目 | 130,000 | 1か月目 | 150,000 |
2か月目 | 169,000 | 2か月目 | 225,000 |
3か月目 | 219,700 | 3か月目 | 337,500 |
4か月目 | 285,610 | 4か月目 | 506,250 |
5か月目 | 371,293 | 5か月目 | 759,375 |
6か月目 | 482,681 | 6か月目 | 1,139,063 |
7か月目 | 627,485 | 7か月目 | 1,708,594 |
8か月目 | 815,731 | 8か月目 | 2,562,891 |
9か月目 | 1,060,450 | 9か月目 | 3,844,336 |
10か月目 | 1,378,585 | 10か月目 | 5,766,504 |
11か月目 | 1,792,160 | 11か月目 | 8,649,756 |
12か月目 | 2,329,809 | 12か月目 | 12,974,634 |
また、これは月々3%及び5%の複利計算表になります。元手資金が、12か月後には驚くくらい増加していますよね。
複利で考えることで1日の獲得金額のハードルは低くなりますし、達成できるような目標になります。
複利運用のデメリット
これまで、FXでの複利運用の魅力をお伝えしてきました。しかし、複利運用のデメリットもありますのでそのことについてお話させていただきます。
上記図では、損失が発生したことは考慮せずに考えております。ここで重要なことはやはり、勝率100%のトレードをすることはまず不可能なことであります。上記でお伝えした、1日の獲得金額を目標設定した複利運用にこだわり過ぎてしまい、リスクを冒すことにもなりかねません。
あくまでも1日の目標金額は設定しますが、月々の獲得金額を達成すれば複利計算は成り立つことはしっかり頭に入れておいてください。今日獲得できなくても明日獲得し、月々の獲得金額を達成させればよいのです。
毎日、コツコツ獲得していったとしても、リスクを冒すことでドカンと資金を失ってしまうことがあります。いわゆるコツコツドカンということです。FXで複利計算していくのであれば焦らず、機械的にやっていく必要があります。
まとめ
今回はFXで使える複利運用についてお伝えさせていただきました。複利運用はルールをしっかり設定し、長期で考えることで達成できるものだと考えます。
また、複利で増加していこうとするのであれば、ある程度の資金が必要かと考えます。資金が用意できないのであれば、レバレッジを効かせたトレードをするといいでしょう。そして、資金管理を徹底してトレードしていくと達成できるものであると考えます。
FXで複利運用をすることは可能であります。しかし、負けたときの感情をコントロールし、資金管理を徹底することで達成できるものでありますので上記でお伝えした、コツコツドカンを避け着実に資金を増加させていけば1年後には、資金は何倍にもなっていることでしょう。ぜひ、複利運用試してみて下さい。